今日は文科省のデータ
「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると
令和元年のいじめ認知件数は612,496 件。
1年間で61万件ものいじめがあるなんて、恐ろしいですね。。。
認知されていないいじめも合わせると、どれくらいになるのか・・・
この調査での「いじめ」とは?
本調査において,個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は,表面的・形式的に行うことなく,いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。
「いじめ」とは,「児童生徒に対して,当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって,当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。
文科省「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
なお,起こった場所は学校の内外を問わない。
要約すると、
・いじめられた児童生徒の立場に立って行う
・他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(ネット含む)で、本人が苦痛を感じるもの
・いじめが起きた場所は学校内、学校外を問わない
一番多かったのは小学校
件数の推移-1.png)
小中高のなかで、もっともいじめが発生したのは小学校。
グラフを見るだけでわかりますが、ダントツで多いです。
都道府県別にみてみる
-いじめの認知件数及びアンケート調査実施状況-644x1024.png)
ここで重要なのは、いじめの件数が多い県ほど、”きちんと認知している”と捉えることもできるということ。
どんないじめが多いのか
いじめの態様-676x1024.png)
≪小学校≫
●最も多いのは「冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。」
●二番目多いのは「軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。」
≪中学校≫
●最も多いのは「冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。」
●二番目多いのは「軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。」
※ただし二番目と僅差だった、三番目「仲間はずれ,集団による無視をされる。」が加わる
≪高校≫
●最も多いのは「冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。」
●二番目に多いのは「パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。」
※高校では”ネットいじめ”が加わる
大人になるにつれ、いじめが直接的なものから間接的(遠回し)なものに変わっている。
どうやって発見された?
いじめの発見のきっかけ-678x1024.png)
●最も多いのは「アンケート調査など学校の取組により発見」
●二番目に多いのは「本人からの訴え」
●三番目に多いのは「学級担任が発見」
アンケートの効果は大きい。
匿名で絶対に自分が書いたことがバレないなら、今までいじめを傍観するしかなかった人も書きやすくなる。
また、本人からの訴えも多いのが印象的。
先生に話すのは、かなり勇気がいる行動ですよね。
先生ならどうにかしてくれるかも、と期待している児童が多いということ。
学校側も様々な取り組みを行っている
学校におけるいじめの問題に対する日常の取組-651x1024.png)
学校側も、いじめ問題に対し様々な取り組みを行っていることがわかります。
ただ、小学校から中学校、高校に進むにつれ、実施数が少なくなってきています。
いじめの件数に関わらず、もっと多くの学校でこれらの取り組みを実施してくれるようになればいいなと感じました。
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